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グラフィックデザイン科の学生が自治体の発行する「心のバリアフリーハンドブック」制作に参加!

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★神奈川県藤沢市では、障がいのある人がどのようなことに困っているのか、困っていることに対しどのようなサポートができるかなどをわかりやすく説明した「心のバリアフリーハンドブック」を作成しています。この度、市から作成依頼を受けている「社会福祉法人光友会(理事長:五十嵐紀子)」様からの要請を受け、本学の学生(グラフィックデザイン科3年:永田蒼さん)がイラストを担当しました。企画~打ち合わせ~作業~完成まで約8ヶ月の長丁場ではありましたが、学生にとって、とても貴重な経験になり、自信にもなりました。このガイドブックは、市内の小中学校等に配布、その他にも「心のバリアフリー講習会」などの各事業で活用されています。

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★永田蒼さんのコメント

去年の夏頃に「藤沢市心のバリアフリーハンドブック」内のイラストのお話をいただいて、ポップなテイストとシンプルなテイストのイラスト案を4案提案いたしました。その中のシンプルテイストの1案をもう少しラフな線でとの要望がありましたので、ラフな線で全体的にゆるめなテイストのイラストに決定しました。それから打ち合わせがあり、小田急江ノ島線湘南台駅をイメージして、子供から高齢者まで様々な方が楽しく過ごしているような表紙を描いて欲しいとのことでした。ですので、湘南台駅のシンボルになっているプラネタリウムやその周辺にある藤棚やオブジェを背景にし、子供から高齢者、障害者など様々な方が広場で楽しく過ごしている様子を描きました。冊子内のイラスト60点は、イラストだけでも内容をきちんと伝えられるように描ければと思っていました。ですので、表紙と同じテイストを保ちつつ、構図や表情でそのシーンが理解できるという点と、障害者マークなどを忠実に再現するという点に注意しました。 トータルで8ヶ月程度かかりましたが、長期にわたってイラストを描けてとてもいい経験になりました。藤沢市内の小中学校に配布され、増刷もあったようで大変嬉しく思っています。

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★鈴木孝也先生のコメント

「藤沢市心のバリアフリーハンドブックのカットイラスト実学を終えて」 2016年6月頃より藤沢市からイラストカットの実学実習のお話しをいただき、藤沢市心のバリアフリーハンドブックという冊子で藤沢市内の様々な場所で配布されるという露出範囲も大きく学生の為になる大変ありがたい内容のお仕事でした。イラストカットは全部で40点近くと言うことで、なかなかその量に対応出来る学生は数少なく、今回はグラフィックデザイン科3年の永田蒼さんに依頼をしました。彼女は1年の時から真面目に課題に取り組みアイデア出しや描写スピードも早い学生でした、2年から3年へ進級する際に行われる進級制作でも私のゼミで"女子高生のためのブランド展開"というテーマを掲げユニークで実際に販売できそうなグッズを自ら製作し収めてくれました。実際に実学の様子は案の定先方の要望を理解し同じイラストカットでも様々なテイストをスピーディに用意し提案していました、これは今後プロの現場でも非常に役に立つ対応力だと思います、昨今イラストが上手い学生はいても先方の要求するイメージを察し様々な画風を提供できる学生は少ない中、さすが永田さんだなと改めて実感しました。今回の冊子は増刷も決定したようで、本人も非常に喜んでいる様子です、何より今回の実学で彼女の将来に対する自信がより一層強くなったように感じられたことを嬉しく思います。